京都大学当局は、ことあるごとに私たち同学会執行委員会を「京都大学が昭和34年以来公認してきた京都大学全学自治会同学会とは一切関係ない」として、団体交渉や申入書の受け取り、窓口での対応などを拒否してきました。
それだけでなく、代議員会や集会などのイベントについても再三告示を出して「関わるな」と言っています。
こうした状況がどうして生み出されているのか。今ある同学会は「ニセモノ」なのか。その経緯を2014年度同学会パンフレットから引用します。
(作部)
同学会の再建過程(2012年)
多くの学生が速いペースで大学を卒業、進学していく関係から、自治会の執行部が口をつぐんでしまうと、次の代以降に情報が全く残らないことがありえます。私達が見てきた同学会の再建過程についても、議論の土台となる情報が錯綜しており、まともな議論が出来ない状態が続いています。資料が手元に残っているうちに情報を公にするべく、2012年の「告示第五号」が出るまでの同学会再建過程を時系列で記します。議論の参考にして下さい。▼ 前提的に、同学会の会議は久しく公には行われていませんでした。学務部によると、同学会の窓口は吉田寮になっているのですが、電話しても、責任者が出てこず、寮生に聞いても誰も知らないと言います。
▼ 2011年11月30日
「自転車”監視”化にNO!!」というビラが同学会名で撒かれているのを農学部の冨山氏が発見します。同学会運営の仕組みと、一番喫緊の会議日程をビラの連絡先(dougakukai@gmail.com)に尋ねました。しかし12月1日の自転車規制に関する説明会には同学会を名乗る人は現れず、その後この件に関して返信は来ていません。
▼ 2012年1月10日
熊野寮自治会から同学会(メール)に対し、公の組織としての復活を求める要求書を提出
▼ 2012年2月25日
同学会の連絡先(dougakukai@gmail.com)に対し連名式の要求書を提出しました。
103名の連名も添付。新歓を踏まえ、返信期限は20日後の3月16日としました。
要求書
京都大学全学自治会同学会執行委員長様
文責:1126175141冨山小太郎 0500187594平田郁生
私たちは同学会の加盟員であるはずですが、貴方の顔を見たことがありません。
私たちは同学会の加盟員であるはずですが、それがどこにあるのかも知りません。
私たちは同学会の加盟員であるはずですが、それが正当に運営されていると思えません。 私たち同学会の加盟員は、大学に対して改善を求めたい問題をたくさん胸に抱えています。それは例えば、学費が高すぎる問題、授業が面白くなさすぎる問題、出席だけが重視されるカリキュラム、教員によるアカデミックハラスメント、セクシャルハラスメント、様々な差別に対する取り組みの不十分さ、原子力に関する無批判な科学者の姿勢、法人化体制の中で設置された経営協議会、非正規職雇用の増加問題、学生の交通規制の問題、大学と企業との癒着、大学と政府の癒着、学寮型大学院をめぐる問題、大学当局による予算の私物化、ボックス規制の問題、サークル予算の問題、大学施設の利用に関する問題、社会との関わりの不足、教員の既得権益。私たち同学会の加盟員は、これらをどこに相談すればいいのでしょうか?私たちは同学会の加盟員ですから、京都大学を運営する主体です。
私たちは同学会の加盟員ですから、無責任なことは言いません。同学会の執行部に全てを押し付ける気は毛頭ありません。
だから、どうかお願いです。顔を見せて下さい。
会議を開いて下さい。大学ではなく、私たちに開かれた同学会に戻って下さい。
それができないなら、私たち同学会の加盟員は、独自に同学会の執行部を打ち立てます。その邪魔はしないでください。以上です。
2012年2月25日
文責者・連名者一同連絡先:kotarotakoro@yahoo.co.jp
▼ 2012年3月22日
同学会から冨山氏宛にメールが来ました。要求書を受け取ったこと、大学からも連絡を取るように言われたことが記されていました。同学会としても話し合いを近日中に開きたいと読み取れる内容でした。
▼ 2012年3月30日
冨山氏からお互いの都合の良い日を照らし合わせて話し合いをすることをメールで求めますが、返信がぱったり来なくなります。
▼ 2012年3月31日、4月3日、4月9日、4月11日、4月16日に再度冨山より連絡するが返信はありません。
▼ 2012年4月20日音信普通の執行部に代わって、同学会再建に向けて公開の会議を開き、選挙方法などを確認しました。
▼ 2012年5月初め
同学会から冨山氏を含め、要求書を出してきた熊野寮や個人に日程を指定するメールがありました。同学会執行部は5月6日を話し合いの日として指定してきました。
▼ 2012年5月6日
朝早くに同学会から延期させて欲しいという旨のメールが来て、5月9日を指定してきました。当日の朝にいきなり予定をずらすという不誠実な対応を責め、6日中に話し合いを開けないか追及しました。その結果、その日の夕方に同学会の執行部を名乗る約10名と学生有志約10名が公開の話しあいの場を持つことができました。再建について、規約の問題が最後ネックになりました。規約は今まで完璧に守れたことはありません。現状維持をもって消極的に規約を破り続けるのか(同学会執行部)、変革心を持って積極的に規約を破り正副委員長選挙をするのか(学生有志)でもめました。
最終的には、学生を軽視している大学当局に対し全学選挙を行い、3000票を超える得票で力関係を作らなければならないという所で両者は一致をつくりました。5月10日の選管立ち上げの日には、同学会執行部も来るということで、会議場所として同学会名義で再び文学部新館第一講義室を取ってくれました。
▼ 2012年5月10日
サークル結成願いを同学会執行部と学生有志で当局に提出しました。このことのより、形式上は15名ほどが同学会の執行委員に(暫定的に)選出されました。
夕方には文学部新館第一講義室で選管を発足させました。しかし、この会議に同学会の執行部(※以降旧役員と呼称)は来ず、追及しても何の連絡もなくなります。
▼ 2012年5月23日
同学会名で「選挙は規約違反」とするビラが撒かれます。
▼ 2012年5月25日
ビラについて抗議声明を出し、冨山氏主催で同学会運営会議を開きます。選挙も開始されます。
▼ 2012年5月28日
同学会名で「今回の同学会選挙は規約違反であり、無効」と書かれた立て看板が学内に出されます。
▼ 2012年6月8日
法学部、医学部を除く学部自治会から、選挙を認めないとする共同声明が出されます。
▼ 2012年6月14日
大学当局が、サークル結成願い(形式上、役員欄と構成員欄に分かれている)の役員欄に名前を書いたS君(旧役員)としか交渉しないと言い出します。
▼ 2012年6月19日
冨山氏がS君と交渉しますが、S君としては「大学当局のやっていることはおかしいと思うが、自分は関わらないし、役員権限の移管もしない。再建についても前向きに考えられない」とかたくなになります。
▼ 2012年6月22日
選挙で選ばれた同学会執行部を認めないとする「告示第五号」が京都大学名で出されます。
以上が2012年の再建過程の時系列です。大学当局、学部自治会も人が入れ替わっており情報が共有できていません。
情報共有は大切です。新入生が自治に携われるように学内自治団体と協働していけたらと思います。
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