「書類が置いてあるから構内を使わせない」!? NF対面開催つぶしを弾劾する
1月15日に11月祭(NF)全学実行委員会(全学実)がオンラインで開催され、第62回11月祭を全面オンラインで開催することが決議されました。
NFのHPは、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けまして、本年度11月祭は2021年3月26日~28日に延期して開催いたします」「新型コロナウイルス感染症が終熄していない現状に鑑み、本年度11月祭は全企画をオンライン上で行います」としています(https://nf.la/events/index.html)。
しかし、全学実で明かされた事実はそれだけではありません(https://nf.la/pdf/gijiroku.pdf)。大学当局との交渉を担っているNF事務局によると、当局は「入試を理由に、教室借用を認める気は全くない」というのです。
前回の全学実では、「第62回11月祭をオンライン企画を中心として開催し、可能な限り対面開催の可能性を探っていくこと」、「一般入試の追試の実施(3月26日合格発表)を理由に、3月27日以降の数日間で開催すること」が決議されていました。ところが、当局は「入試の前後には資料等を管理しており、構内に大勢の人間を入れたくない」と主張しており、事務局の奮闘にもかかわらず「折り合いがつかない」そうです。
京大で学生が自主的に文化活動を行う最大のイベントであるNFの実地開催をつぶす“理由”として、当局の言い分はあまりにも手前勝手です。資料の管理場所くらい、NFの会場から分離することはできないのでしょうか。
当局は以前から、NFに便宜を図るどころか介入・妨害してきました。2019年度には、当局は事務局に圧力をかけて飲酒規制を呑ませた上、構内での前日準備や夜間の教室泊まり込みすら禁止(事実上の日程短縮)しようとしていたのです。今回も「対面禁止」まずありきで、「資料等を管理している」という理由ならざる理由を持ち出してきたのでしょう。
全国の大学で課外活動や学祭の“自粛”が続く中、文部科学省は五神真・東大総長などの提言を受けつつ、“大学ニューノーマル”と称して「リアルキャンパスを前提にした大学」からの転換を構想しています。政府・当局の狙いは、コロナをいい機会に大学の管理強化・学生文化の破壊を格段に加速させることです。
ただ、それならばNF対面開催は「感染防止のため」一本で突き崩すという手もあったでしょう。それができなかったのは、厳しい課外活動規制に対する学生の怒りに追い詰められているからです。最近では、湊総長の1月12日付「緊急メッセージ」が火に油を注ぎました。当局はウイルスを言い訳にできないことがわかっているから、卑劣にも「入試の資料」=受験生の個人情報を人質に取ってきたのです。
19年度の日程短縮策動は学生の反対の声によって粉砕されました。“自粛”の強制も学生の実力によって粉砕できるものです。「緊急事態宣言」が再発出され、あきらめムードが重ねて形成される中で今回の「全企画オンライン」は承認されてしまいましたが、様々な方法を模索して「学生に言い訳は通用しない」ということを当局に知らしめましょう!
(調査報道部)
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